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結論、不用品回収のぼったくりは「①広告で安く見せる→②当日、積み込んでから増額する→③断りにくい空気を作る→④無許可業者は回収後に不法投棄する」という4段階で進みます。契約前に一般廃棄物処理業の許可を確認し、作業前に総額を書面でもらう。これだけで、多くのぼったくりは防げます。
知恵袋には「23,000円のはずが40,000円を請求された」「見積もりの十数倍にあたる860,200円を払った」という相談が実際にあります。警察沙汰かと迷うほどの金額を、その場で払ってしまう人は少なくありません。
はじめて頼むときほど、判断はむずかしいものです。あわてなくても、まにあうことはあります。ひとつずつ、ゆっくり見ていきましょう。
国民生活センターの発表によると、不用品回収サービスへの相談件数は2021年度に2,000件を超えました。今回は国民生活センターの発表資料・環境省と自治体の公式情報・実際の知恵袋の相談をもとに整理しています。ぼったくりの手口を段階ごとに分け、その場でできる断り方までまとめました。
知らなかったからといって、責められる話ではありません。知っておけば、それでじゅうぶんです。
- ぼったくりの手口は4段階で進む。どの段階で気づけるかが分かれ目
- 見分け方の中心は一般廃棄物処理業の許可の有無
- その場で総額を書面で確認するだけで、多くの失敗は防げる
不用品回収のぼったくり、相談は年間どれくらいある?
国民生活センターは2022年、不用品回収サービスに関する相談事例をまとめて発表しました。そこにはこんな例が載っています。
広告の金額と、当日の請求額が一桁違うことすらあるのが実情です。件数が減っている様子もなく、知恵袋にも同じような相談が繰り返し投稿されています。
だからこそ、手口のパターンを先に知っておくことに意味があります。
むずかしく思えても、ひとつずつ確かめれば大丈夫です。
ぼったくりの手口は4段階で進む
相談事例を読み比べると、ぼったくりにはだいたい共通の流れがあります。むずかしく考えず、まずは全体を見てみましょう。ひとつずつ、ゆっくりでだいじょうぶです。
| 段階 | 見分けるサイン | その場での対処 |
|---|---|---|
| ①広告で安く見せる | 「〜円〜」の表示だけで、総額の内訳が書かれていない | 電話の時点で総額の目安を聞いておく |
| ②当日、積み込んでから増額する | 作業を始めた後に「追加料金」を言い出す | 作業をいったん止め、総額を確認する |
| ③断りにくい空気を作る | 「今降ろすと別料金がかかる」など、その場でのプレッシャー | その場で契約書にサインせず、時間を置く |
| ④無許可なら不法投棄 | 許可証の提示を渋る、名刺を出さない、車に社名が無い | 依頼前に一般廃棄物処理業の許可を自治体で確認する |
▶ もっとも重要なのは①の時点で総額を聞いておくことです。ここで確認できれば、②以降の増額に気づきやすくなります。
手口1|広告で「安さ」を見せる
チラシやサイトには、家具1点500円のような目を引く金額だけが書かれています。実際にはトラックの積載量や作業時間で金額が変わる契約が多く、広告の金額はあくまで最低ラインです。
この時点で総額を確認しないまま呼んでしまうと、次の段階で断りにくくなります。ここで立ち止まれるかどうかが、いちばんの分かれ目です。
手口2|当日、積み込んでから増額する
作業員が来て荷物をトラックに積み込んだあとに、「思ったより量が多い」「リサイクル料金が別途かかる」と言われるケースです。
いったん荷物を積んでしまうと、「今さら下ろしてもらうのも面倒」という気持ちが働きます。業者はそこにつけ込みます。
そんな気持ちになるのは、だれでも同じです。あなただけではありません。
手口3|断りにくい空気を作る
とくに高齢の家族や、立ち会いの時間が限られている人が狙われやすい段階です。
この件は消費生活センターが仲介し、最終的に約20万円まで減額されたとのことでした。その場で断れなくても、後から相談できる窓口があるのは心強いところです。ひとりで抱え込む必要はありません。
手口4|無許可なら回収後に不法投棄する
正規の許可業者は、処理費用やリサイクル料金をきちんと負担します。無許可業者はこのコストを払わず、回収した物を不法投棄したり転売したりするという報告があるのです。
安さの裏にこの仕組みがあると知っておけば、「なぜここまで安いのか」を疑う手がかりになります。むずかしく考えなくても、だいじょうぶです。
見分け方の中心は「一般廃棄物処理業の許可」
不用品回収業者に依頼するなら、一般廃棄物処理業の許可を持っているかを必ず確認しましょう。
国民生活センターは、広告を大きく出している業者が必ずしも許可業者とは限らないと指摘しています。許可番号は業者の公式サイトや名刺に記載されていることが多く、電話で「許可番号を教えてください」と聞いてみましょう。
お住まいの市区町村の環境課に、業者名を伝えて確認する方法もあります。許可の有無は、無料で・その場で確かめられる数少ない手がかりです。ほんの少し手間をかけるだけで、安心はぐっと変わります。
許可の有無を確認したうえで、複数社の料金を比較したい人は「不用品回収の料金相場と業者の選び方」の記事もあわせてご覧ください。
無許可回収の危険性と罰則
環境省は「無許可での廃棄物の不要品回収行為は重大な犯罪です」というリーフレットで注意を呼びかけています。兵庫県丹波篠山市など複数の自治体も、公式サイトで無許可業者への依頼に注意するよう呼びかけているのです。
丹波篠山市の公式ページには、一般廃棄物処理業の許可を得ずに廃棄物を収集すると、5年以下の懲役または5億円以下の罰金に処せられると明記されています。運搬料・見積料・査定料など名目にかかわらず、無許可なら違法という扱いです。
依頼した側が罰せられるわけではありませんが、回収された不用品が不法投棄され、近隣トラブルや行政指導の対象になることもあります。安さだけで選ばない理由はここにもあります。こわい話に思えても、知っておけば身を守れるはずです。
その場で使える断り方と止める方法
依頼する前に、次の3つを準備しておくとその場で慌てずに済みます。むずかしいことではありません。
- 見積もりを書面(メールやチャットの文面でも可)でもらう
- 作業前に「当日はこの金額で確定ですね」と口頭で念押しする
- 断る場合の言い方をあらかじめ決めておく
実際に増額を言われたときは、次のような言い方が使えます。声に出す練習を、一度しておくと安心です。
- 「見積もりと金額が違うので、今日はこの内容ではお願いできません」
- 「一度作業を止めて、書面で総額を確認させてください」
- 「納得できない場合は消費生活センターに相談します」
国民生活センターの相談窓口(消費者ホットライン188)には、こうしたトラブルの相談が実際に多く寄せられています。支払う前に第三者へ相談できるという事実は、覚えておいて損はありません。
無理に払うかどうかをその場で即断せず、いったん持ち帰る選択肢もあります。ひとりで抱え込まず、だれかに相談してみるのもひとつの方法です。
とはいえ、手口を知っていても、正規の業者に頼めば当然その分の代金はかかります。
今回見てきた相談では、広告の想定額と実際の請求額の差が4万円、6.6万円、13万円と、決して小さくありませんでした。
その差額をそのまま防げれば、数万円が手元に残る計算になります。
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実際にあった高額請求・トラブル相談
ここからは、知恵袋に寄せられた実際の相談を見ていきます。だれにでも起こりうる話です。
回答には「許可業者なら1.5〜3万円程度」「数点で6万円は高すぎる」という指摘が寄せられていました。数点だけでも油断はできません。
「中身が分からないから高い」という説明は、確認しようが無い理由で増額する典型例です。中身を一緒に確認させてもらうよう頼むことはできます。
同じ悩みを持つ人は、思っているよりたくさんいます。どの相談を見ても、「まず自治体を調べる」「複数社で見積もりを取る」という2点が繰り返しすすめられていました。ここまで分かれば、あとは動くだけです。
あなたの状況ならどう動く?
状況によって、優先すべき動き方は変わります。自分に近いものを確認してください。
あせらなくても、だいじょうぶです。ゆっくり、じぶんのペースでいきましょう。
電話やサイトの金額だけで決めず、許可番号を先に確認してから見積もりを依頼しましょう。
作業当日は「この金額で確定ですね」と念押ししてから作業を始めてもらうと安心です。
その場で全額を払う前に、作業を一度止めて金額の根拠を確認しましょう。断っても違約金は基本的に発生しません。
消費者ホットライン188に相談できます。実際に相談を経て減額された例もあるのです。
業者側の種明かし:なぜこの順番で迫ってくるのか
4段階の順番には理由があります。最初に安さで呼び、荷物を積ませてから話を変えるのは、いったん動き出した作業を止めにくい心理を利用しているためです。
「もう積んでしまったし」「時間も無いし」という気持ちが、増額を受け入れさせる圧力になります。断りにくい空気を作る段階も同じで、その場に長くいるほど、判断は業者側に有利になっていきます。
無許可業者が安さを打ち出せるのも、正規の処理費用を払っていないからです。安さの理由が「効率化」でなく「コストを払っていないだけ」のことがある、という点は覚えておく価値があります。からくりが分かれば、こわがりすぎる必要もありません。
不用品回収でやってしまいがちな失敗と注意点
- 広告の金額だけを見て、総額を確認せずに依頼してしまう
- 「無料」という言葉だけで選び、許可の有無を確認しない
- 当日、現金でその場払いを迫られてそのまま応じてしまう
とくに多いのが、広告の金額と当日の追加料金を別物と知らず、現地で言われるがまま支払ってしまうケースです。先に総額を確定させる習慣があれば、多くは防げます。ひと呼吸おくだけで、防げることはたくさんあります。
よくある質問
不用品回収のぼったくりは警察に相談できますか?
A. 悪質な場合は警察への相談も選択肢です。ただし多くのケースはまず消費生活センター(188)への相談が窓口になります。無許可営業は行政としても取り締まりの対象です。
支払ってしまったお金は返金してもらえますか?
A. 必ず返金されるとは限りませんが、消費生活センターが仲介し、一部が返金・減額された相談事例はあります。まずは相談してみましょう。
無許可の業者に頼むと依頼者も違法になりますか?
A. 罰則の対象は基本的に無許可で回収を行った業者側です。ただし不法投棄に巻き込まれるなど、依頼者側にも思わぬトラブルが及ぶことがあります。
広告が極端に安い業者ほど怪しいのでしょうか?
A. 安さそのものが違法の証拠ではありません。ただし総額の内訳を示さない・許可番号を教えない業者は、金額の安さにかかわらず注意が必要です。
ここまで読めば、もう迷わないでしょう。あとは、ひとつずつ試すだけです。むずかしく考えず、気楽にいきましょう。
まとめ:手口を知れば怖くない
- ぼったくりは①広告→②当日増額→③圧力→④不法投棄の4段階で進む
- 見分け方の中心は一般廃棄物処理業の許可の有無
- その場では総額の書面確認・作業の一時停止・188への相談が有効な手段
依頼する前に、業者の許可番号を確認する。作業前に総額を書面でもらう。この2つだけでも、今回見てきた相談の多くは防げたはずです。
ゆっくりでも、ひとつずつ進めればだいじょうぶです。
今回の相談の中でもっとも極端な例は、860,200円という金額でした。
許可を確認し、書面で総額を決めるだけで、本来は数千円〜数万円ですむはずの処分が、ここまで開くことがあります。
防げたはずの差額を、次の暮らしの初期費用にそのまま回せたら家計は大きく助かるはずです。
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