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結論、新しいエアコンなのに臭う理由は「新品特有のにおい」だけとは限りません。工事のミス、そして賃貸なら「実は新品ではなく前の住人が使っていたもの」という可能性もあります。
まず自分のケースがどれに当てはまるかを見極めることが先決です。原因によって、様子を見ていい場合と、今日中に連絡すべき場合が分かれます。
今回はYahoo!知恵袋の実例と、メーカー公式のよくある質問を確認しました。新品ならではの原因と、賃貸ならではの原因を分けて整理し、自分でできる確認から管理会社への連絡のタイミングまで順番に見ていきます。
- 本当に新品の場合、樹脂・塗装のにおいは使い始めて数日〜1週間ほどで軽減することが多い
- 賃貸の「新しい部屋」のエアコンは、新品とは限らない(前の住人が数年使ったものであることが多い)
- 焦げくさいにおいは安全にかかわるサイン。様子見をせず使用を中止する
- 自分でできる確認はすべて0円から始められる
新品なのに臭う5つの理由をまず整理
「新しいのに臭う」という相談を分類すると、原因は大きく5つに分かれます。臭いの種類ごとに、まずは一覧で整理しました。
| 理由 | におい・症状の特徴 | 様子見でよいか |
|---|---|---|
| ①新品特有のにおい | プラスチック臭・塗料のような刺激臭 | ○ 数日〜1週間ほどで軽くなることが多い |
| ②工事の不備 | 雑巾のような臭い・酸っぱい臭いが運転のたびに出る | △ 1週間以上続くなら販売店・施工店に連絡 |
| ③前の住人の使用歴(賃貸) | カビ臭い・古い家電のような臭い | × 早めに管理会社へ連絡 |
| ④部屋そのもののにおい | エアコンを止めても部屋の臭いは変わらない | ○ エアコン以外の原因を疑う |
| ⑤試運転不足で内部が湿ったまま | つけ始めだけ湿った臭いがして数分で消える | ○ 送風運転で様子を見てよい |
▶ 焦げくさいにおいだけは様子見せず、すぐに使用を中止して販売店・メーカーへ連絡してください(内部不具合の可能性があるためです)。
理由①新品特有のにおい(樹脂・塗装のにおい)
新品のエアコンには、内部の熱交換器(フィン)に親水膜という塗料が塗られています。この塗料のにおいが、使い始めのうちだけ出ることがあります。
知恵袋には、この仕組みについてこんな回答がありました。
メーカー公式のよくある質問でも、購入直後のプラスチックや塗料のにおいは通常の使用で軽減するという説明があります。ただし、1週間ほど使っても変わらない場合は、販売店に相談するよう案内されています。
一方で、次のような相談も見つかりました。新品なのに臭うこと自体は珍しくないようです。
この質問への回答では「新品の内部塗装や樹脂のにおいはよくあること。使ううちに消えることが多い」という説明がされていました。
ただし焦げくさいにおいだけは別物です。内部不具合の可能性があるため、使用を中止して修理窓口へ相談してください。
理由②工事の不備(ドレンホースの勾配・配管のミス)
新品のエアコン本体に問題がなくても、取り付け工事のミスで臭いが出ることがあります。代表的なのがドレンホースの勾配です。
冷房を使うと室内機の中で水滴ができ、ドレンホースを通って外に流れます。このホースの傾きが逆だったり、途中でたるんでいたりすると、水が流れきらずに溜まって臭いのもとになります。
実際に、取り替え直後から異臭がするという相談もありました。
この相談への回答では「コンプレッサーが止まって送風だけになると、濡れた雑巾を通したような風のにおいが出る」という説明がありました。時期的な自然現象のこともありますが、取り替え直後からずっと続く場合は、施工店に一度見てもらうのが安全です。無償点検の対象になることもあります。
清掃業者のコラムでも、酸っぱい臭いの原因の一つとして「設置工事に関わる不具合」が挙げられています。自分では判断がつきにくい部分なので、1週間以上続くなら早めに連絡しましょう。
賃貸の「新しい部屋」のエアコンは新品とは限らない
- 「新しい部屋に引っ越した」=「エアコンも新品」ではない
- 備え付けのエアコンは、前の住人が数年使ったものであることが多い
- 持ち家で新品を買った場合とは、疑うべき原因がまったく違う
持ち家でエアコンを新品購入した場合と、賃貸に入居した場合とでは、「新しい」の意味がまったく違います。賃貸の部屋自体が新築・新しい入居であっても、備え付けのエアコンは前の入居者が使っていたものをそのまま引き継いでいるケースが多くあります。
実際に、入居してすぐエアコンの臭いに困った相談が複数見つかりました。
2件とも共通しているのは、「入居前の清掃は外側・表面だけで、内部までは洗っていない」という点です。前の住人が数年使ったエアコンなら、内部にカビやホコリが蓄積していても不思議ではありません。
もっとも、季節の変わり目に一時的に臭うだけのこともあります。
とはいえ、数日たっても変わらない・カビ臭さが強いという場合は、前の住人の使用歴を疑うタイミングです。次の章では、実際の製造年を自分で確認する方法を紹介します。
エアコンの製造年を自分で確認する方法(銘板の見方)
「本当に新品なのか、前の住人が使っていたものなのか」は、感覚だけで判断せず本体の表示で確認するのが確実です。
- 室内機の側面・下部に貼られた銘板シール(型番・製造番号が書かれたもの)
- 室外機の側面にも同様の銘板シールがある
多くのメーカーでは、この銘板に型番と製造年月(または製造番号)が記載されています。「製造年月:20〇〇年〇月」という形式で直接書かれている場合もあれば、製造番号の頭の数字が製造年を表している場合もあります。表示の仕方はメーカーによって違うため、確信が持てない場合は取扱説明書や本体のシールを見比べて確認しましょう。
もし表示が数年前の年月になっていたら、今回の入居のために新調されたものではないということです。管理会社に伝える際も、「製造年が〇年でした」と具体的に言えると話が早くなります。
- 銘板を撮影した写真を用意しておく
- 「新品だと思っていたが、製造年が〇年だった」と事実だけを伝える
- 感情的に伝えるより、写真と数字を示すほうが話が早い
理由④部屋そのもののにおいを吸っている
エアコン本体に問題がなくても、部屋自体のにおいをエアコンが吸って循環させているだけということもあります。
知恵袋にも、原因を勘違いしていた相談がありました。
この相談への回答では「メーカーによって熱交換器の大きさが違い、湿気がこもりやすい機種もある。除湿運転にすると軽くなる」という説明がありました。買い替えたのに変わらない場合は、部屋・カーテン・家具のにおいを吸っている可能性も考えられます。
エアコンを止めても部屋のにおいが変わらないなら、疑う場所をエアコン以外に切り替えてみましょう。壁紙・部屋干しの生乾き臭・タバコのヤニなどが染みついていると、見分けがつきにくくなります。
理由⑤試運転不足で内部が湿ったまま
取り付け・引っ越し直後は、エアコンが十分に運転されておらず内部が湿ったままになりがちです。湿気が残ったところにホコリが付くと、カビの温床になりやすくなります。
知恵袋には、備え付けエアコンのつけ始めに異臭がするという相談もありました。
この相談への回答では「ファンについたホコリに、冷房を消した後の結露が加わってカビの温床ができる」という説明がありました。対処法として、窓を開けて最低温度で1時間ほど冷房を連続運転し、内部の汚れを結露で洗い流すという方法が紹介されています。
入居直後にやるべきこと(管理会社への連絡と写真)
賃貸で入居してすぐに臭いに気づいたら、早めに動くほど話が通りやすくなります。実際の相談でも、対応の分かれ目になっていました。
前の住人の使用歴が原因の可能性が高い段階です。写真を撮ってすぐに管理会社へ連絡しましょう。時間がたつほど「今使い始めて出た汚れでは」と扱われやすくなります。
入居からしばらく経っていても、冷房を初めて使ったタイミングなら同じように連絡して問題ありません。「暖房のときは平気だった」と伝えると状況が伝わりやすくなります。
設備の持ち主は管理会社・大家さんです。次のような回答もありました。
自己判断で業者を呼んで分解すると、トラブルの原因になります。まずは連絡、が基本です。
入居時の不具合は早く伝えるほど話が通りやすいというのは実務上よく言われることです。ただし法律で連絡期限が決まっているわけではないため、契約書に記載がないか念のため確認しておきましょう。
- エアコンの銘板を撮影した写真(製造年が分かるもの)
- におい・症状が出るタイミング(冷房のみ/つけ始めだけ 等)のメモ
- 入居日と、気づいた日付
自分でできる確認(費用0円からできる順に)
管理会社に連絡する前に、費用をかけずに試せることがいくつかあります。
- 冷房運転のあとに送風運転を30分〜1時間して内部を乾かす
- フィルターの水洗い(すでに新品でも、輸送中のホコリが付いていることがある)
- 窓を開けて換気し、部屋自体が原因でないかを切り分ける
これらは今日から始められる確認です。数日試しても変わらない、あるいは焦げくさい・下水のような明らかに異常なにおいがする場合は、無理せず次の段階に進みましょう。
- 焦げくさいにおいがする(使用を中止)
- 数日たってもカビ臭さが強くなる一方
- 銘板の製造年が、入居年より明らかに前
それでも臭いが取れない時の判断基準
自分でできることを試しても変わらない場合、分解しての内部洗浄が必要な段階です。
| 状況 | 次にすること |
|---|---|
| 持ち家で購入した新品 | まずは販売店・メーカーの修理窓口へ連絡(保証期間内の可能性) |
| 賃貸の備え付け | 管理会社へ連絡し、分解洗浄の許可・費用負担を確認 |
| 自分の費用で洗いたい場合 | 分解しての内部洗浄に対応した業者を選ぶ |
▶ どのケースでも、壁に取り付けたままの表面清掃では内部のにおいまでは取れないことが多いという点は共通しています。
とはいえ、自分で送風運転や換気を試しても、内部までは手が届かないことがあります。
市販の洗浄スプレー(1,000〜2,000円ほど)を無理に使うと、電子部品にかかって故障の原因になりかねません。壊してしまえば、修理費用のほうが高くつく場合もあります。
最初から分解して内部まで洗ってくれる業者なら、通常タイプ11,000円〜で頼めます。
もし自分でできることを一通り試して変わらなかったなら、分解洗浄に対応した業者に一度見積もりを聞いてみるのが近道です。
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よくある質問
新品なのに臭う理由について
Q. 新品のエアコンなのに臭うことはありますか?
A. あります。原因は熱交換器に塗られた親水膜塗料など、新品特有のにおいであることが多いです。多くの場合、使い始めて数日〜1週間ほどで軽くなります。
Q. 新品エアコンが酸っぱい臭いやイカのような臭いがするのはなぜですか?
A. 塗料の種類による特有のにおいのほか、ドレンホースの勾配など取り付け工事の不備が原因のこともあります。1週間以上続くなら施工店に確認しましょう。
賃貸について
Q. 賃貸に引っ越したばかりなのにエアコンが臭うのはなぜですか?
A. 部屋自体は新しくても、備え付けのエアコンは前の住人が数年使ったものであることが多いためです。本体の銘板で製造年を確認できます。
Q. 賃貸のエアコンが臭いとき、自分で業者を呼んでいいですか?
A. エアコンは管理会社・大家さんの所有物であることが多いです。呼ぶ前に管理会社へ連絡し、許可を取りましょう。
まとめ:新しいのに臭う原因は「新品臭」か「訳あり」かをまず見分ける
- 本当の新品なら、樹脂・塗装のにおいは数日〜1週間で軽くなることが多い
- 1週間以上続く・工事直後から異臭がするなら施工の不備を疑う
- 賃貸の備え付けは前の住人が使ったものであることが多く、銘板で製造年を確認できる
- 焦げくさいにおいだけは様子見せず、すぐに使用を中止する
- 入居直後の異臭は、写真を撮って早めに管理会社へ連絡する
「新しいから大丈夫」と決めつけず、まずはにおいの種類と本体の製造年を確かめてみてください。それだけで、次に誰へ連絡すればいいかがはっきりします。
それでも自分で試したことに自信が持てない、あるいは焦げくさいにおい以外で判断がつかないという人もいるはずです。
その場合、分解しての内部洗浄をプロに任せると、通常タイプで11,000円〜、お掃除機能付きでも16,500円〜が目安です(税込・1台)。
自分で洗浄液を使って故障させてしまうリスクを考えると、決して高い出費ではありません。
もし製造年が古かった、または焦げくさいにおいが無く様子見の範囲を超えたと感じたなら、早めに内部洗浄の対応可否を業者に確認しておくと安心です。
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